エンパワメントフィロソファー
ひぐちまりです。
「好きなことをやりたい」と思う人は多いようです。
でも、もし私が「今の私の好き」を判断基準にして
何をやるか、やらないかを決めていたら、
きっと今の私はいないです。
人間関係が大の苦手だった私ですから、最初の就職では、
「サービス業以外」が仕事を選ぶ基準でした。
ところが1989年にブライダルプロデュースで起業します。
好き、嫌いで考えたら
絶対やらなかった仕事です。
結局、23年間で1万組をプロデュースし、
ブライダル業界でレジェンドと呼ばれました。
ブライダルの専門学校で講演をした時、
「この仕事は私の天職です」と口から出たのには、
我ながら、びっくりしました。
やってみてわかったんです。
私にとってブライダルプロデュースはサービス業でなく、
新郎新婦の未来を作る仕事でした。
今も、人の無限の可能を解き放ち、
未来の新たな可能を生きるサポートを仕事にしています。
ブライダルの仕事をしたことで、それが
やりたいことだと気づきました。
好き嫌いは過去の経験から成り立っています。
なので、今の好き嫌いを軸にすると、
新しいものが入ってこなくなってしまう。
そうすると、自分は過去の延長線上に生きることになります。
好き嫌いを超えた好奇心で、
ちょっと自分の世界を広げてみるのはどうでしょうか?
私は、自分が好きでなくても
「この人、おもしろいな、すごいな」と思う人が誘ってくれたら、
その人の世界観を共有したくて、よく乗っかります。
最近なら、畑仕事をやってみたり、
キャンプで自然に触れ、火起こしをしたり、
博物館を訪ねてみたり、
自分では選ばないだろう映画を見てみたり。
これまでやったことがない体験をすると、
これまで眠っていた感性や
使っていなかった思考が目覚める感じです。
そうすると、世界がこれまでとちょっと違って見えたり、
意外にこれ、好きだな、っていう自分を発見したり、
世界が広がります。
視野の広さは新しい可能性へとつながります。
たまには自分の好きを超えた好奇心に従ってみるのもおもしろいですよ!