〜哲学の小径:「自分を弱くする学び」、「強くする学び」〜

エンパワメントプロデューサー
ひぐちまりです。

学ぶ事は大事だけれど、「何を学ぶか」がわかってないと
「学べば学ぶほど、自信を失う、依存体質になる」という
とても、残念なことになります。

さて、「自分を弱くする学び」と「強くする学び」があると
漠然と感じていたのですが
哲学を学ぶようになって
その理由と区別がはっきりしてきました。

「自分を弱くする学び」とは
知識は増えるけれど、知の足腰は強くならないというか
思考力や決断力、行動力には変化がないという学び。

お手軽なノウハウや誰かの個人的な成功体験がこちらです。

ノウハウが、思考力や洞察力人生のステージや人格を
上げる事はありません。

逆に「自分を強くする学び」とは、それを学ぶことで
思考力がつき
決断力がつき
世界の捉え方が変わり
結果、行動が変わっていきます。

出会う人が変わり、
格上の人から自分を引き揚げてもらえるのはこちらです。

これを身につけるには、抽象度の高い学びが必要であり
まさに、それが「哲学」です。

いわゆるセミナージプシーと言われてる人たちは
まさに「自分を弱くする学び」のループにハマっている人と
言っていいでしょう。

そして、学ぶ事について
部分しか見えてない、本質が見えていない
つまり「木を見て森を見ず」状態であると
いつも新しいノウハウを追い求めることになります。

では、学びにおいて
「木を見て森を見ず」とはどういうことなのか?

前回の「哲学の小径」でもお話ししたように
知の源流、アカデミズムの最上位は「哲学」です。

そこから、様々な人間諸科学が生まれました。

哲学が「森」であり、その他の学問は「木」であり
またその「木」から、様々な枝が張り出します。

「心理学」は哲学という森の一本の木。

そして、簡単に言ってしまえば
コーチングや自己啓発セミナーは
「心理学」という木から伸びた、枝です。

「心理学」以外にも、「カウンセリング」「NLP」
「なんとか心理学」などなど。

その先にも「なんとかコーチ」とか、
無数に枝葉は広がります。

これらの様々なコンテンツは
上位にある学問を自分に都合がいいように
一部を抜き出したものだと言えます。

この構造がわかっていないと
元は同じなのに、見せ方が違うだけで
なんだか、新しい、魅力的な感じがして
次から次へと飛びつくことになります。

なぜそうなるかと言えば、
結局思考力が上がらないことによってつきまとう
「自信のなさ」が原因なのではないでしょうか。

そういう私も、哲学を学ぶ前は、ポジティブ心理学をバックボーンに
あとは、色々なところからの知識を寄せ集めていた感じです。

その時の私は
「10年のデータでこう証明されている」などと書かれていると
それが「真実であることの根拠だ」と思っていました。

哲学の話を聞いたときに
講師が心理学は「疑似科学」だと言ったときのショックは
今でも忘れません。

私が「真実」だと思っていたもの
それを「擬似」って……。

でも、ある意味、そのショックの大きさが
哲学を学ぶきっかけになったのですから
人生は面白いですね。

そう、哲学を学んだ後の大きな違いの一つは
「ビジネス書」をほとんど読まなくなりました。

読むときも、前とは違う目的で読んでいます。

要は、情報に振り回されなくなりました

そうそう、あともう一つ。

どんなに格上の人と会っても、萎縮しなくなりました

緊張はするけど、萎縮しないんです。

どんなときも、どんな人の前でも堂々としていられる事は
大きなパワーになります。

これからの時代必要なのは、ノウハウの情報量ではなく
「思考力」です。

哲学を学ぶ前は、強さや、優しさや、寛大や、行動力は、
「マインド」次第だと思っていました。

「マインドを鍛えよう!」なんて言ってた自分が恥ずかしい。

強さや、優しさや、寛大や、行動力は
「思考力」から生まれます。

「思考力」を鍛えるには根気が要ります。

でも、やっただけの価値はあります。

「思考力」鍛えましょう!


PS
エンパワメントライフプログラムは
現代哲学をバックボーンにしています。

プログラムで得られるのはノウハウではなく
「思考力」や「洞察力」です。

興味がある方は、ベーシックセミナーにいらしてください。

セミナーの詳細はこちら
↓↓↓

●どんな時も、最高の自分を発揮する為に必要な「セルフエンパワメント力」の鍛え方を公開

関連記事

  1. 〜哲学の小径:突き抜けたいなら、自己否定せよ!〜

  2. 〜創造力をつけたいなら「〇〇〇」を捨てよ!〜

  3. 〜哲学の小径:「情報化された知」に踊らされる人々〜

  4. 〜大鼓に向き合い、エゴと向き合う〜

  5. 〜哲学の小径:「わかる」で世界が閉じる人、広がる人〜

  6. 〜「枠を外すと、面白い世界が見えてくる」でも、どうやって?〜

  7. 〜哲学の小径:人生は自作自演の捏造でしかない〜

  8. 〜哲学の小径:「人間はパンツをかぶった猿である?」〜

最近の記事 おすすめ記事