〜店長を笑顔にした、93歳母の驚きの行動とは?〜

エンパワメントプロデューサー
ひぐちまりです。

大阪に用事があって
久しぶりに93歳で一人暮らしの母のもとに寄りました。

「メガネの調整をしたいから神戸の三宮に行きたい」と言う
母に付き添い
創業90年の大学堂というメガネ屋さんに
一緒に出かけました。

家から、大学堂までは1時間半ほどかかります。

なんでそんな遠くのメガネ屋さんに行くんだろう?
もっと近場にすればいいのに、と思いつつ
母が行きたいと言うので、行ったんです。

で、まず私がびっくり。

日本で5人しか持っていない
ドイツのメガネマイスターという資格を持っている人が
2人いるメガネ屋さん。

店長さんが接客してくれましたが
1時間半かけて丁寧に
母の視力を測り、レンズを選んでくれました。

母は、「よく見える。これなら本が読める」と大喜び。

せっかくなので、母に待ってもらい
私も視力を測り、メガネを誂えました。

ここでまた1時間半。

合計3時間をメガネ屋さんで過ごし
店長さんが出口まで見送ってくれました。

その時、母が、店長さんの方を向いて
「松本さん、これでまた本が読めると思うととても、嬉しいです。
 ありがとうございました。
 また来ますね。どうぞお元気で」
と頭を下げたんです。

その瞬間の松本店長のこぼれるような笑顔は
とても印象的でした。

やっぱり、名前を覚えてもらったり、名前を呼んでもらうのは
嬉しいですよね。

「お世話になりました」「ありがとうございました」
というありきたりな言葉でなく
母が相手の名前を呼んで
この日の喜びを伝える姿は
美しかったです。

名前を呼ぶ、
言われてみれば、簡単な事ですが
実際にはやる人は、少ない気がします。

93歳になってなお
母が多くの人に慕われ
多くの人から親切にされる
その理由を垣間見た気がしました。

ああ、母にとって
これは特別なことでなく、
当たり前のことなんだなあと。

こうやって、
相手の名前を呼び
丁寧に喜びや感謝を伝える
母はそれを積み重ねてきたんだなあと。

そして、こういう毎日の積み重ね
人生の質につながっていくんだなあと
改めて思いました。

いつも会うたびに母には驚かされます。

幾つになっても、尊敬する母です。

私も、こうやって丁寧に人と付き合おうと思い、
大阪を後にしました。

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