〜哲学の小径:「自信がある・なし」に振り回されないには?〜

エンパワメントプロデューサー
ひぐちまりです。

哲学を学ぶとわかってくることの一つが
問題は自分の外に起きているのではなく
自分で問題を捏造し
その捏造した問題の解決に
エネルギーと時間を浪費し、
振り回されているのだということです。

現代哲学をベースにする
エンパワメントプログラムを受講した人達が
「問題が解決」するのでなく
「問題が解消してしまう」のは
このためです。

要は、問題を作るのをやめるんですね。

それがどうやって起きるかというと
あり方へアプローチすること
概念を書き換えること
世界の捉え方を変えることによってです。

例えば、人間の行動に大きな影響を及ぼす実体なきものの一つが
「自信」ではないでしょうか?

結果は行動によって生まれます

結果が出ないのは、
行動してないからという単純なことですが、
ここに「自信」が絡まると、話が複雑になります。

「自信のない」ことが行動できない理由となり
そのことを悩んだり、
「自信がない」ことを解決をしようとする。

そしてますます行動から遠ざかっていく

私たちは無意識的に
「自信のある無し」という
「二項対立」に優劣関係をつけ
「自信がある」事をよしとし、
「自信がない」ことはダメだとする。

「自信がある」も「自信がない」も
身勝手な妄想でしかないというのに。

そして、知のテロリストと言われる
哲学者ジャック・デリダ
「二項対立の優劣関係は反転可能である」
ということを論理的に示しました。

つまり「自信がある」ことはダメで
「自信がない」ことが良いことになるということです。

昨日の投稿で報告した通り
トーストマスターズの年次大会で
5500名の皆様に、50分の基調講演をしました。

終わった後、緊張のあまり、
しばらく手の震えが止まりませんでした。

嬉しいことに、多くの方から
お褒めの言葉をいただきました。

なぜ、成功できたのか?

「自信がなかったから」です。

自信がないから、
万全の準備をしました。

多分、私がどのくらいの準備をするかは、
皆さんが想像つかないくらいの量です。

だって、自信ないんだもん。

この講演が成功した理由、
それは自信の無さのおかげです。

哲学を学んだことで手に入れたのは
「自信」ではなく
「自信という亡霊に惑わされなくなった自分」でした。

「自信がない」から止まる人がいます。
「自信がない」から行動する人がいます。

「自信がない」から力が出せない人がいます。
「自信がない」から力が出せるよう万全の準備をする人がいます。

哲学を学ぶとわかってくることは
人生に真実などなく
全ては自分の捏造でしかない、ということです。

「自信がない」から止まるのか?
「自信がない」から行動するのか?

どうせ捏造するなら
自分の力づけになる捏造しませんか?

●どんな時も、最高の自分を発揮する為に必要な「セルフエンパワメント力」の鍛え方を公開

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