〜哲学の小径:「情報化された知」に踊らされる人々〜

エンパワメントプロデューサー
ひぐちまりです。

時代が不安定になると
「哲学」が脚光を浴びるということが繰り返されます。

昨今では、書店には多くの哲学や教養関連の書籍が並んでいます。

もちろん、「学ぶ」ことは、いつの時代も大事ですが
「何を学ぶか?」はもっと大事です。

さて、近代までの「知」は
あくまでも普遍的な真理を目指すものであり
個人の人格形成や社会全体の進歩と結びついているとされていました。

しかし、フランスの思想家リオタール
「知のステイタスの変容」という世界観を提唱しました。

リオタールによれば、
コミュニケーションの技術が発展した現代(ポストモダン)では、
知は「情報」という言葉に置き換えられつつあります。

いわば「知の情報化」ですが、
この場合、情報とはまず第一に
「役に立つ」という有用性において捉えられる知の形態であり、
普遍性や真理との結びつきを持ちません。

たとえば「株式情報」は、
誰よりも早くその情報を手にしたものが
勝利を得る構造になっています。

そして、この時の情報の価値とは「時間」であり、
誰もがその情報を知ってしまえば
もはやその情報の価値は無くなってしまいます
(10年前の株価の情報は、もはや目の前の利益を生むことに
 役に立たないのと同じです)

よく言われる「社会で役に立つ知識」は
「情報としての知」と言えます。

これがわからないと「情報化された知」に踊らされ
時間とエネルギーとお金を浪費することになりかねません。

「すぐに、誰でも結果が出る」ことを売りにするような、
お手軽なノウハウや、成功体験は
いくら学んでも、差別化することはできません

そして、時代の移り変わりが速い現代では
すぐに陳腐化していきます。

一方で「哲学」のような知が与えてくれるものは、
それらとは全く異なる価値を持つ「知」と言えます。

それは問題を解決するための知ではなく、
問題がなぜそのような形で生まれてきたのかという
元々の文脈や起源を問い直すような知の形態です。

こういった情報の受け売りでなく
自ら懐疑し、問いを立てていく力があれば
時代が変わろうとも、自らの思考を持って、
人生を切り開いていくことができます

我々が現代哲学をバックボーンに
エンパワメントプログラムを提供しているのは
まさにこの「答えのない時代を切り開く思考力を鍛える」ためです。

あなたは思考力、鍛えてますか?

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