〜哲学の小径:答えを出すまえに、考えるべきこと〜

エンパワメントフィロソファー
ひぐちまりです。

昨日は弊社が運営する哲学サロン
TPP(The Power of Philosophy 哲学の力)の
プレミアム会員向けコンサルティングを行っていました。

参加者の一人の方が
「経営する会社のスタッフに自分の思いを伝えたいけど
 なかなか伝わらない。
 どうしたらいいですか?」
という質問をされました。

こういう悩みを抱える
リーダーや経営者の方は
多いのではないでしょうか?

さて、あなたなら、なんと答えますか?

私の答えは
「伝えたい、という思いを
 捨ててください」
でした。

多くの人は
問いに対しての答えを出そうとします。

そして、こんな伝え方をしたらいいのでは? とか
まずは、相手のことを傾聴したら?
などのアドヴァイスをするでしょう。

でも、やるべきことは
その「問い」自体を懐疑すること

問いの立て方がずれていると
問題は永遠に解決しないどころか
解決が次の問題を生み出します

なぜ、私は
「伝えたい、という思いを
 捨ててください」
と言ったのでしょうか?

その人の無意識の
「こうあるべき」を壊すためです。

なぜなら、「伝わらない」ことに価値を見出すことに
新しい可能性があるからです。

これからの時代は
新しい価値創造できるものが
生き残る時代です。

新しい価値創造は
「同じ考えの人」から生まれません

「違う考えの人」が
ひとつの目的に向かって行う
対話から生まれます。

「経営する会社のスタッフに自分の思いを伝えたいけど
 なかなか伝わらない。
 どうしたらいいですか?」
という質問の根底にあるのは
「思いが共有できないと、つまり、同じ価値観でないと
 物事がうまく進まない」という
考えではないでしょうか?

それを転換して
「違う価値観だからこそ生まれる新しい価値がある」に
発想を転換してみたら
なにをすればいいのか? は
まったく違うアイディアが浮かぶでしょう。

人と同じ発想しかできなければ
その他大勢に埋もれるしかありません。

自分の受けてきた刷り込みを鵜呑みにせず
色々な角度から考えてみる思考の自由さは
人生の自由さそのものです。

哲学は
「そもそもそれって?」と
本質に向き合う思考力を育ててくれます

我々が、現代哲学をバックボーンに
プログラムを作っているのは
このためです。

あなたの思考は
自由ですか?

●どんな時も、最高の自分を発揮する為に必要な「セルフエンパワメント力」の鍛え方を公開

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