エンパワメントフィロソファー
ひぐちまりです。
哲学は、これまで疑いもしなかったことを疑うことにより、
今までにない、ものの見方を発見し、
新しい価値観、世界観を創造する力をくれます。
さて、あなたが誰かに
「あなたの人生ってどんな人生か教えて」と言われた時、
「こういうことがあって……」と話すとします。
その人生は、何によって作られているのでしょう?
あなたが選択し、決断し、作り上げてきたのでしょうか?
アメリカ合衆国の哲学者、クレメント・デネットは
自己と物語の関係について下記のように語っています。
「自己が先にあって
それが物語を創っているのではなく、
物語が自己を創る」
どういうことでしょう?
通常、我々は自分が経験を積み重ね、
それが物語になると思うのではないでしょうか?
ところがデネットは、その逆だと言うのです。
確かに最初はさまざまな経験があったはずです。
人間はそれで色々学習し、
世界はこういうものだ、あの人はああいう人だ、私はこういう人だ、
という物語を無意識に創る。
そして、その物語が自己を創る。
エンパワメントライフプログラムに参加して、
ミラクルを起こす人は、
この無意識に自分で作った物語の束縛から
抜け出す人たちです。
例えば、
小さな子供がいるから、あれもできない、これもできない
という物語から抜け出して、
周りに協力してもらって、やりたかったことをやり出したり、
組織のマネジメントは苦手だから
一人企業でやるしかないと思っていた経営者が
チームで仕事を受注したり。
この人たちは無意識の物語の主人公の役を降りて、
新しい物語を生き始めたのです。
それは、無意識に創造された物語の続きではなく、
新しく意図的に創造する物語です。
物語を替えずに
小手先のノウハウでちょっとやることを変えてみたって、
大元のストーリーが変わらなければ
結局、何も変わりません。
エンパワメントライフプログラムが取り組む、
あり方のシフトには
物語を書き換える力があります。
あなたはどんな物語を生きていますか?
その物語で満足ですか?