エンパワメントプロデューサー
ひぐちまりです。
先日大阪の実家で、93歳の母に久しぶりに会いました。
前に投稿で紹介しましたが、
昨年92歳の時に「ドストエフスキー愛と信仰の日々」
というテーマで、60名に対して30分の講話をし
大好評だった、あの母です。
昨年までは、姪っ子が一緒に住んでいましたが
姪っ子が嫁ぐことになり、今年からは一人暮らしです。
足腰や聴力は弱っているものの
週1回のヘルパーさんの助けを借りながら
買い物や3度の食事は自分で作り
朝起きたら、人と会う予定がなくても居住まいを正し、
お化粧をするような人です。
とはいえ、流石に93歳
毎日、ラインを交換して安否確認はしていますが
何があるかわかりません。
これからどうするか? 話をしました。
母の希望は
「どこかの施設に入るのでなく、最後まで、この家で暮らしたい」
でした。
私が
「でも、万が一、何かあって、誰かが一緒だったら間に合ったのに
間に合わなくて死んじゃうことあるかもしれないよ」
と言ったら、母が一言
「ここで、ひとりで暮らすと決めた時に、そのくらいの覚悟はできています」
と笑って言いました。
私は「覚悟って、こういう風に使う言葉なんだなあ」って
思いながら聞いていました。
母がそこまで覚悟を決めているなら
私にできるのは、母がその思いをまっとうすることを
サポートするだけです。
母が覚悟を決めたように
私も覚悟を決めました。
これが、常識的なのかどうかはわかりません。
もしかしたら、93歳の母に一人暮らしをさせるのは
非常識だと言われるかもしれません。
でも、「世間が正しいと言う答え」に従うより
自分が決めたことを「正解にする」ことを選びます。
それが、人生に責任を取る、ということなのかな
と思っています。