〜哲学の小径:「変化への恐れ」を乗り越えるには?〜

エンパワメントフィロソファー
ひぐちまりです。

過去の正解が通用しない時代
答えのない時代
不安定で、不確実な時代
と言われています。

この時代を生き抜くには
どうしたらいいのでしょうか?

それは
「変化」を避けるのでなく、
「自ら変化を起こしていく」ことだと
言えるでしょう。

先日7月7日に開催された
未来学者であり、今年4月にニューヨーク市場に上場を果たした
ロジャー・ハミルトン氏は、
これからの時代を生きるための
最重要課題は
「過去10年間の思考を破壊すること」と言っています。

思考を破壊するとは、
これまでと違った視点で
考えること
とも言えるでしょう。

この力を鍛えてくれるのが
「哲学する」こと
です。

哲学は常に
「そもそも」を問い、
今のテーゼを
アンチテーゼする学問ですから。

一方で、こうした変化を
柔軟に受け入れられる人もいれば、
そうでない人もいます。

そうでない人の中には、
受け入れたくても思考や感情が
追いついていかない、という人もいるでしょう。

新しい選択肢は、良いと思っても、
これまでにはないものだったから
本当にそれがいいのか分からない
うまくできるかどうかわからない
失敗するかもしれない
後悔するかもしれない
というような恐れに絡め取られてしまう。

そして、答えのない今の時代、
「確かな答え」が手に入らないと
動けない人は、フリーズし、
どんどん取り残されていくしかありません。

こうした変化への対応力において
個人差を生む要因は
やはり視点の高さ(メタ認知力)の
によるところが大きいと考えます。

その差によって、ある人にとっては
変化と思えるものが、
ある人にとっては
変化でなくなるというか。

例えば、「リンゴなのかミカンなのか」はっきりしてほしい
(コロコロ変えないでほしい)と言う人がいる。

ここで「果物について語っている」と考えている人にとっては、
「リンゴなのかミカンなのか」それは
マイナーチェンジでしかない。

あるいは「食物について語っている」と考えている人にとっては、
よりマイナーチェンジの度合いが高まります。

こうやって
部分でなく、本質を看破し
メタ認知をすることで
世界の見え方は大きく変わります

そういう視点で捉えられると、
変化への恐れは
変わってくるかもしれません。

多くの人は
恐れで足がすくむ時、
「マインドの問題」にして
マインドを鍛えようとしたりします。

私も哲学を学ぶ前は
感情の問題は、マインドの問題だと思っていました。

でもね、
すべての学問の最上位概念である
哲学を学んだ後は、
それは、思考の問題であることがわかりました。

マインドの問題にしている時、
それは、個人の感情しか見えておらず、
つまり、
部分しか見えていないことになります。

そこをいじくっても、
あまり大きな成果を得ることはできません。

現在販売している哲学者トランプで対象にしている
「あたらしいてつがく」が始まった後は、
「個人の内面の探求には、もはや何の意味もない」ことが
明確になっています。

これからの時代に必要とされる
重要な力のひとつは
哲学を学ぶことから得られる
「メタ認知力」
だと言えるでしょう。

結局世界は
見えている人が、見えてない人を
コントロールしているのですから。

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