〜哲学の小径:無作法と粋の境目〜

エンパワメントフィロソファー
ひぐちまりです。

同じ行動でも
それが
「無作法」になることもあれば
「粋」になることもあります

その行動がそれを決めるのでなく、
その状況をどう理解し
どう行動するか、
その関連がそれを決めます。

全体や、関連性を見ることなく
正しい答えを求めてばかりいる人は、
大きな間違いはしないかもしれませんが
「粋な人」になることはできません。

哲学力の一つは
その全体や、関連性を見抜く力とも言える
でしょう。

これを、具体例として
プロトコールに例えてみます。

プロトコールとは、日本語では
外交儀礼、国際儀礼と呼ばれる、
正式なマナーです。

王室や、皇室の方が身につけることから
ロイヤルマナーとも言われています。

そこにこんな表現があります。

「マナーを知らないで犯す
 マナー違反はただの無作法だが
 マナーを知り崩すマナーは粋である」

例えば、正式な場所では、男性は
ジャケットを着用するのがルールです。

それを知らずに、暑いからといって
ジャケットを脱ぐのは無作法です。

モナコでのガーデンパーティに
参加したことがあります。

テントの中でしたが、
お天気がよく、結構な暑さでした。

男性陣が額に汗を滲ませているその時、
そのパーティのメインゲストが
「今日は暑いですね。
 ジャケット失礼しますね」と
ジャケットを脱ぐという
ルール違反をしました。

これにより、そこにいるゲストは、
ジャケットを脱いでもOK、という事になり、
その場にリラックスした空気が流れた、
という場面がありました。

「男性が正式なパーティでジャケットを脱ぐ」
本来はルール違反ですが、
メインゲストのこの行動は
他の方への心遣いであり、
「粋」となる
わけです。

でも、マナーを知らない人は、これを見て
「正式な場で、ジャケット脱いでいいんだ。
 だって、あの人がやってたから」と
この行動だけで、誤解し、
思いこんでしまうかもしれません。

また、「マナーは唯一の正解がある」と思っている人は、
このメインゲストの配慮を読み取れず、
「あの人は、マナー知らずだ」と思うかもしれません。

結局、
出来事に唯一の意味があるわけではなく、
出来事の意味を決めるのは
受け手側の器
です。

プロトコールというルールの
理解の度合い、これによって
どこに出入りできるか?
どのクラスの人とつながるかを
決めるものでもあります。

哲学力で身につく
「言語ゲーム」のルールの
理解度合いが
誰と繋がるのかを決めるのも
まさにこれです。

だから、「哲学する力」を
磨いている人達は、
格上の人から求められ、
大きなチャンスを掴むことができる
んです。

「哲学する力」について知りたい方は
17日のライブ配信を、
楽しみにしていてくださいね。

ライブは下記で行います。

//////////////////////////////
12月17日(土)10時30分〜
YouTubeライブ配信

哲学力を身につけるには?

//////////////////////////////

●どんな時も、最高の自分を発揮する為に必要な「セルフエンパワメント力」の鍛え方を公開

関連記事

  1. 〜哲学の小径:「不知の自覚」こそ知恵である〜

  2. 〜ライブ配信「哲学×ビジネス」行います!〜

  3. 〜哲学の小径:新しい哲学で「無縄自縛」を読み解くと〜

  4. 〜哲学の小径:学んだことを活かせる人、活かせない人〜

  5. 〜哲学の小径&動画:「影響力のある人が持つ3つの視点」〜

  6. 〜哲学の小径:「苦痛」が「ワクワク!」に変わるマジックとは?〜

  7. 〜哲学の小径:「安心と不安」の概念が変われば、世界が変わる〜

  8. 〜オギャー!! ひぐちまり、生まれ変わります!〜

最近の記事 おすすめ記事