〜哲学の小径:新たな可能性のヒントは自分の知らない世界にある〜

エンパワメントフィロソファー
ひぐちまりです。

一昨日は、弊社が主催する会員制哲学サロン
TPP(The Power of Philosophy 哲学の力)の定例勉強会でした。

この勉強会、参加者の方からは、
ヒリヒリする場所
頭から湯気が出る場所と言われています。

西洋哲学の歴史は
真理闘争史とも言えます

一つの真理が示されると
それをアンチテーゼするものが現れ
そこからまた新たな真理が生まれる。

2600年間、脈々と積み上げられた
知の歴史。

哲学者エマニュエル・レヴィナス
この状況を「他者」という言葉を使って表現しています。

「いかなる理論を構築しようとも
 必ず『他者』が現れてくる。
 私たちは『他者』が存在する限り
 誰にも否定されない絶対的真理を
 作り出すことは不可能である

そして同時にこうも語っています。

「しかし、その『他者』がいるからこそ
 私たちは
 自己完結の停滞に陥ることなく
 無限に問い続けることができる

 本当は、真理はどうなっているのだろう?

ここでいう他者とは
「自分以外の人」という意味でなく、
「分かり合えないもの、理解できないもの」の存在と言えます。

我々は
分かり合える、共感することに価値を置き、
分かり合えないものは
嫌う傾向にあります。

理解できないものには恐れを抱いたり
遠ざけようとします。

しかし、新しい可能性があるとしたら
すでに知っている、
分かり合える世界ではなく
分かり合えない、理解できないものに
諦めずに取り組み続ける中にあるのかもしれません

私が哲学を学び始めた時
哲学は私には、理解できないものでした。

哲学の学びの場は
自分のできなさ加減に絶望する
ヒリヒリする場所でした。

それでも諦めることなく、学び続けているうちに
新たな思考パターンや世界の捉え方が
身についてきました。

それによって、これまでにはない
チャレンジも可能になっています。

わからないものを
わからない、で拒絶すれば
「わかる」機会は失われ 
「変わる」機会も失われてしまいます

新たな可能のヒントは
「今はわからないもの」に触れ続けることから
得ることができるのです。

わからないものに取り組むのは
居心地の悪さがあります。

でも、簡単な、わかるものばかり学んでも
世界は閉じていくばかり

私は自ら望んで、
ヒリヒリする場所に身を置き
そして、
自らの新しい可能のために
ヒリヒリする場所を望む人たちに
ヒリヒリする場所を提供し続けていきます

あなたの
ヒリヒリする場所はどこですか?

ヒリヒリする場所に
行ってみたいと思いますか?

●どんな時も、最高の自分を発揮する為に必要な「セルフエンパワメント力」の鍛え方を公開

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