エンパワメントフィロソファー
ひぐちまりです。
人間をコントロールするものの一つが恐れ。
特に失敗を恐れると行動ができなくなり、
人生がどんどん閉じてしまいます。
そして、問題が起きるのは
出来事によってではないです。
その出来事と
どういう関係を自分がつくるか、です。
なので、昨日に続いて
新しい「失敗との関係」を考えてみましょう。
6月に参加したギリシャのワークショップでのことです。
ワークショップのリーダーと
参加者Aさんがやりとりをしていました。
Aさんは中小企業のコンサルをしていて大活躍の方です。
Aさんが
「どうしても失敗が怖くて、失敗を恐れて
行動が止まってしまう。
それを乗り越えたい」と話していました。
まず、私が驚いたのは、
これほどのレベルの人でも
失敗の恐れにコントロールされるんだ!
ということです。
バリバリ仕事をされている方で、
とてもそうは見えませんでした。
そこで、リーダーがAさんに質問しました。
「あなたはこれまで
成功と失敗
どちらから学んできましたか?」
Aさんが間髪いれず答えます。
「失敗です。
失敗から多くのことを学んできました」
それを聞いたリーダー、にっこり笑って
「あれ、だったらなんで、失敗を恐れるんですか?
失敗から学び、だからここまできたんですよね?」
その瞬間の鳩が豆鉄砲をくらったような
Aさんの顔が忘れられません。
人間って面白いですね。
失敗から学んでいるってわかっているのに、
失敗を怖がる。
思考が感情に乗っ取られると
効果的に思考できなくなります。
自分の力を発揮することはできません。
あなたも失敗からたくさん学んできませんでしたか?
そしてその時は辛かったけど、後になって、
「あの失敗を乗り越えたおかげで」
「あれが転機になった」
そう思うことはありませんか?
だったら失敗したからといって
力を失う必要はなくないですか?
ああ、ここから何が学べるんだろう?
これがきっと、これから役に立つんだ!
そう思ってみてもよくないですか?
その可能性だってあるのに、
勝手に負のレッテルを貼って
自分をディスエンパワメントするって
もったいなくないですか?
大概の場合、人生をうまくいかせないのは
出来事それ自体より、
出来事と自分の関係です。
関係の質がシフトしたら
人生はシフトします。
そのためには
自分を俯瞰すること、客観視する力が
必要です。
無理矢理自分をポジティブにするのは
うまくいきません。
それをやると、
一時はうまくいったようでも
リバウンドが起きます。
無理矢理ではなく、
ただ、自分を俯瞰する、客観視することで
自分と感情の間に隙間ができ、
思考が感情に絡め取られなくなります。
感情に流されなくなります。
それがどんな時も最高の自分を発揮するコツです。
今日も最高の一日を!