「戦後はいつ終わったのか?」そんな問いから始まったのは
アメリカ合衆国の政治学者であり、
米コロンビア大学名誉教授の
ジェラルド・カーティス氏の特別講演会。
アメリカと日本を行ったり来たりする生活を45年続けられていて、
なんと講演は日本語で行われました。
今回は、会員制哲学サロンの課外勉強会として
The Power of Philosophyのメンバーと参加しました。

さて、戦後はいつ終わったのか?
「戦後は、2025年1月20日に終わった。
つまりトランプ大統領の就任をもって終了。
トランプ氏の大統領就任は、
ただ、大統領が変わったということではなく、
世界における大きなトランスフォームである。
だからからこそ、日本はどう対応すべきかを
しっかりと考える必要がある」
とカーティス氏。
そして
「トランプ大統領による拡大戦略や
単独主義混迷を生み出し、一見絶望的にも見えるけれど、
日本の外交にとって、新しいチャンスである。
日本は、東南アジア中心に、
貧しい国、発展途上国をサポートする
リーダーになることができるそのパワーを持っている」
と大変力強く話を締めてくださいました。
大きな変化の中で、
クールにチャンスを掴むための
物事の捉え方、思考の仕方のヒントとしても
とても学び多き時間でした。
Gerald Curtis(ジェラルド・カーティス氏)プロフィール
1968年以来コロンビア大学で教鞭を執り、
現在コロンビア大学政治学教授、東京財団特別研究員、
元コロンビア大学の東アジア研究所長。
慶応大学、早稲田大学、政策研究大学院大学、
コレージュ・ド・フランス、シンガポール大学など客員教授を歴任。
三極員会委員、米外交評会委員、米日財団理事。
大平正芳記念賞、中日新聞特別功労賞、国際交流基金賞、旭日重光賞を受賞。
『政治と秋刀魚―日本と暮らして45年―』
『代議士の誕生』『日本型政治の本質』
『日本政治をどう見るか』『永田町政治の興亡』など
日本政治、日米関係、米国のアジア政策についての著書は多数。