エンパワメントフィロソファー
ひぐちまりです。
六本木界隈には小さな美術館がいくつもあり、
先日美術館巡りをしました。
泉屋博古館東京では「歌と物語の絵」。

読み継がれる物語や和歌と海外の融合。
雅な世界が広がり、まさに「詩書画三絶」の世界。
次に訪れたのは、スペイン大使館。

牛を描き続ける赤木睦代さんの個展。
ちょうど赤木さんもいらして直接お話しを聞くことができました。

和歌山で生まれた赤木さんが描く
「熊野古道と堂々たる牛」という、
全く異質のものが一つの世界にまとめ上げられた作品には、
禅の一如性を見るようでした。
そして最後は、菊池博実記念 智美術館。

前衛芸術家集団として戦後の日本の陶芸を牽引した
走泥社の活動を検証する展覧会。
一番印象に残った作品は「ホットケーキ」。

まるでナイフをいれたホットケーキそのもの、
ふわふわ感を感じさせるのにはびっくり。
美術館3ヶ所をめぐりながら浮かんだのが
ある禅僧のこの言葉。
「まだ禅に入らない前は、山は山、水は水であった。
少し禅をやるようになったら、
山は山でなくなり、水は水でなくなった。
ところが、修行もすんだということになったら、
山はまた山、水はまた水になった。
山が山でない、水が水でない時節を
一度通らなければならない。
そうでないと、本当の山は見られない、本当の水は見られない」