〜哲学の小径:「自信がある・ない」を問題にする無意味さ〜

エンパワメントフィロソファー
ひぐちまりです。

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テーマ
「ChatGPT時代に必要な力とは?」

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結果は行動によって生まれます。

行動しなければ結果は出ません。​

結果が出ないのは、
行動していないという単純なことですが、​
ここに「自信」が絡まると、話が複雑になります
。​

「自信のない」ことが
行動できない理由となり、そのことを悩んだり、
「自信がない」ことを解決することに時間を使ってしまう。

そしてますます行動から遠ざかっていく。​

矛盾していますよね?

必要なのは、行動なのに。

私たちは無意識に
自信について「自信のあるなし」という
二項対立に優劣関係をつけ、
「自信がある」事を良しとし、
「自信がない」ことはダメだとします

「自信がある」も「自信がない」も
体の感覚と過去の記憶でしかないのに。

​そして、やったことがないことをやろうとする時
「自信がない」という感覚があるのは
ある意味、当たり前です。

だから自信がない時に
「ああ、自信がないなあ。
 さて、何をしよう」とすればいいだけなのに、​
「自信がない」という、本来は問題でないことを
わざわざ問題にして
行動が止まってしまうことのほうが問題です。​

知のテロリストと言われる
哲学者ジャック・デリダは
「二項対立の優劣関係は反転可能である」
ということを論理的に示しました

​この「自信のあるなし」でいえば
「自信がある」ことはダメで
「自信がない」ことが良いことになるということです。​

私はプレゼンが上手だと言われることがあります。

自信があるからでしょうか?

いえ、自信がないからです。

​自信がないからこそ、
並大抵ではないレベルで周到に準備をします。

​哲学を学んで手に入れたのは、「自信」ではなく、
「自信という亡霊に
 惑わされなくなった自分」
でした。​

哲学により
メタ認知力を鍛え、俯瞰して見る力がつけば、
感情や妄想に流されなくなります。

自信があろうが、なかろうが、
行動できる自分になります

​「自信がない」から止まる人がいます。

「自信がない」から行動する人がいます。​

自信は関係ないんです。

​哲学を学ぶとわかってくることは
人生に真実などなく、
自分で勝手に解釈しているに過ぎず、
世界は、自分の捉え方に現れるということ
です。​

「自信がない」ことを問題にし、
行動しない理由にできます。​

一方で、​「自信がない」
ただそれを受け入れ、行動することはできます。

​あなたはどっちを選びますか?

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