〜哲学の小径:時代をリードする思考とは?〜

エンパワメントフィロソファー
ひぐちまりです。

我々の生きている世界を
ある哲学者は
「言語ゲーム」と称しました。

我々の世界は、言語によって現れ、
言語によって支配されています

支配は
力による支配や
規則による支配など色々ありますが、
最もパワーのある支配は、
支配していると気付かれずに
行われている支配でしょう。

それがまさに言葉による支配。

我々は気付かないうちに
言葉の論理に支配されています

私たちの行動を支配している
代表的な論理として
「帰納法」が挙げられます。

帰納法とは
経験(実験)によりデータを集めて分析し、
様々な法則性を導き出す方法。

個別具体の分析を積み上げて、
ひとつの真理に到達する方法です。

帰納法は、
イギリス経験論の祖と呼ばれる
フランシス・ベーコンの考え方に
端を発しています。

例えば、
Aというカラスは黒い
Bというカラスは黒い
Cというカラスも黒い
Dというカラスも黒い
ゆえに、カラスは黒い、というようなもの。

主に「(自然)科学」の
真理探求において使われていますが、
私たちの様々な行動判断の基準にも
なっていないでしょうか?

例えば食事会のレストランを探す時に、
評価の★の数をチェックしたり、
セールスの時に「お客様の声」をアピールしたり。

過去や具体は臨場感が高いため、
説得力のある論理となるからです。

つまり、私たちの行動は、
「論理」に支配されている

どんなに能力があっても、
ルールを知らなければ
勝つことはできません。

言語ゲームの世界で、
支配される側でなく
時代をリードする側に回りたいなら、
まず、この言語ゲームの
ルールを知る必要があります

ルールについては、
1. ルールを知らない
2. ルールを知るが、知って終わり
3. ルールを知り、そのルールを活かす
の三段階があります。

もちろん、結果を作るのは
3 をする人です。

ところが、もう一つ上の段階があります。

それは、
ルールを作る、ルールを書き換える、という段階

この段階の人は
時代をリードし、
新しい価値を生み出し、
イノベーションを起こし、
新しい文化を生み出していきます。

そのために必要な視点のひとつが
哲学することで鍛えられる
世界を俯瞰する力、メタ認知力
です。

構造主義以降の哲学を学ぶことで、
この力が鍛えられます

メタ認知で得られる
高い視点、広い視野があれば、
長期的に物事を捉えることができ、
目先の出来事に翻弄されることもなくなります。

そうすると、
不安に絡め取られることもなく、
自分の力も発揮できます

この構造主義以降の哲学のエッセンスに
楽しみながら、より多くの人が触れる
きっかけになれば、と
「哲学者トランプ」を制作しました。

年末に向けて、ご家族で、お友達と
楽しみながら学ぶツールとして
ご活用いただければ嬉しいです。

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  ↓
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